槌馬屋資料館
槌馬屋資料館展示品の案内
来春より木曽の歴史図書を販売します
槌馬屋資料館は1階がお休み処、2階は展示資料館となっています。

1階で休憩ができ、店頭では名物「栗ふく」の実演販売もしています。
2階は島崎藤村の父 島崎正樹(夜明け前主人公 青山半蔵のモデル)に関する資料を中心に、

正樹自筆の掛け軸、書を始め 当時の歴史的資料を展示しています。

槌馬屋の資料についての書。
下に読みくだしを記載しました。
槌馬屋・島崎家はもと馬篭宿内湯舟沢村の庄屋を勤める家柄であった。中興の祖より連綿十六代に及び、村政、木曽谷行政等に関する資料も豊富に保存されているが、特に『夜明け前』の主人公青山半蔵(馬篭宿本陣・庄屋・問屋を兼役の島崎正樹)自筆の文献を多数所蔵する点で他に類を見ない特色を有する。かつて木曽は清内路街道と大平街道によって、伊那地方と密接に結ばれていたのであるが、米産地伊那の民と、それを入れて生活の資とした木曽谷の民とは、利害相反する面があった。文政年間に伊那で計画された天竜川通船一件は長く紛争の種となったが、これに関する木曽側の資料としてほとんど唯一の根本資料も保存されている。『夜明け前』に描かれた平田国学の徒の動きを考える上に、伊那と木曽と美濃を結ぶ線は重要な意味を持つが、その接点に馬篭宿が位置し天狗党の南下、赤報隊の北上に尽力した青山半蔵の心情と行動を想いみる時、これらの資料は一段と意味を増すものであろう。その他当時の家具、什器、服装の類も多数陳列れている。
資料館1階の入ってすぐ左にある大土瓶、その上に槌馬屋の資料についての書があります。
1階の囲炉裏 この他にテーブル席もあります。
2階 資料館への入り口、レトロなラジオ、テレビ、カメラ、などが展示してあります。

これより下は展示品の紹介です。
展示内容の案内
1,「夜明け前」 関連資料(A)諸文書類
2,「夜明け前」 関連資料(B)美濃派の俳諧
3,「夜明け前」 関連資料(C)月僊、蘭州、蘭溪の絵
4,「夜明け前」 関連資料(D)島崎正樹自筆軸物
5,「夜明け前」 関連資料(E)
6,7,古昔の人形、玩具、小物類
8,9,江戸時代名所旧跡絵図類
10,衣装、調度類
11,木曽福島の文人達の書軸
12,天竜川通船一件資料
13,木曽谷の民政資料と島崎家の来歴資料
14,木曽の山林資料
15,湯舟沢村の村政資料
16,土地関係資料
17,江戸時代の庶民教育資料
18,祭礼と村芝居資料
19,大衆娯楽としての読み物
20,晴れがましき什器類
・「夜明け前」 写真展(70点)
・明治・大正の絵葉書(1000点)
1,「夜明け前」 関連資料(A)諸文書類

文献のほか、当時の写真なども展示されています。
1,「夜明け前」 関連資料(A)諸文書類
3,「夜明け前」 関連資料(C)月僊、蘭州、蘭溪の絵 3,「夜明け前」 関連資料(C)月僊、蘭州、蘭溪の絵
2,「夜明け前」 関連資料(B)美濃派の俳諧 2,「夜明け前」 関連資料(B)美濃派の俳諧
4,「夜明け前」 関連資料(D)島崎正樹自筆軸物 4,「夜明け前」 関連資料(D)島崎正樹自筆軸物
島崎正樹自筆の和歌襖
(元々は槌馬屋2階にあった襖を展示しています)
4,「夜明け前」 関連資料(D)島崎正樹自筆軸物 5,「夜明け前」 関連資料(E)


高札場にある 碑

槌馬屋所有の藤村の父、島崎正樹自筆の掛け軸、
馬篭宿 高札場の碑の元となった軸です。

6,古昔の人形、玩具、小物類 6,古昔の人形、玩具、小物類
10,衣装、調度類 10,衣装、調度類
10,衣装、調度類 10,衣装、調度類
10,衣装、調度類 12,天竜川通船一件資料
13,木曽谷の民政資料と島崎家の来歴資料 14,木曽の山林資料
15,湯舟沢村の村政資料 19,大衆娯楽としての読み物
17,江戸時代の庶民教育資料 17,江戸時代の庶民教育資料
19,大衆娯楽としての読み物 19,大衆娯楽としての読み物
20,晴れがましき什器類
大正時代の絵葉書 大正時代の絵葉書
大正時代の絵葉書 大正時代の絵葉書
来春より木曽の歴史図書を販売します。
「夜明け前」への招待
日本図書館協会 

全国学校図書館協会協議会選定


夜明け前」の歴史背景をきめ細かく解説

「夜明け前」はもとより歴史の書ではない、歴史の暴力の中に憤死した半蔵の悲しく憤ろしく、いたましい生涯を描いた小説である。
 しかしこの作品は歴史の大きな背景と人民をカッチリと組こんだ制度とその変遷の中に人間を描いた壮大な構想と精力的な筆力によって生まれた作品である。

 「夜明け前」は難しいということをよく聞くが、その全貌と背景を写真と資料によって平易にときあかすだけでなく、その深奥までも極めるための手引きとなるのがこの書である。

                 発行 槌馬屋資料館
木曽のでんせつ
木曽の自然、風土はそのまま伝説や民話のふるさとでもある。
生駒勘七先生は ご自分のふるさとにじっくり腰を据えて 教職の傍ら郷土史や民俗学を鋭意研究されてこられた。
もともと伝説は習俗と深く結び付き信仰に支えられたものであるが、先生がここに著わされた「木曽のでんせつ」は先生が子供のころおじいさんに聞かされた話しや、調査のかたわら採取されたものを
もとにして書かれたものである。

伝説は口承文学であると言われる、ともすれば次第に改作されていく運命にあるが、先生の伝説は伝説の根源をなすものである。

                  発行 槌馬屋資料館